沖縄意見広告運動韓国キャラバン
8月9日、沖縄意見広告運動は韓国にキャラバン隊を派遣した。派遣の目的は、①10日~11日にソウルで開催される「8・15平和統一集会」に日本代表団として参加②朝鮮半島の平和統一③沖縄問題をはじめ戦争への道をつき進む日本の現状を共有④東アジアの真の平和を求める連帯キャラバンの活動を東アジアに発信することだ。
9日の晩、下関港をフェリーで出発。10日の朝、釜山に入港したキャラバン隊は、一路、ソウルへ。ソウル市のソウル市議会大会議室では、早速「第6回コリア国際平和フォーラム」が開催されていた。このフォーラムは、韓国進歩連帯や民主労総など多くの団体が主催者として名前を連ねている。日本側からは、国内の現状と平和に向けた運動の基調を報告。特に、朝鮮学校差別に対しての不屈の闘いを報告した。アジアの平和と繁栄、そして平和統一への道を切り拓くための意義あるフォーラムになった。
◆同志たちの死を追悼し◆
翌日11日は、「8・15自主統一大会・デモ」に参加するため、ソウル市庁前へ。市庁前では、民主労総金属労働組合が篭城テントを設置して、「双竜車解雇労働者の復職をこれ以上遅らせるな」「被害者の死は当然国に責任がある。整理解雇と国家暴力の加害者は何の対策も出していない」と政府を糾弾している。私たちはそのテントに出向き、双竜自動車の闘争で亡くなった同志に献花し、この闘いへの連帯を確認し合った。
毎年8月15日に日本の植民地支配からの解放(光復)を記念し、南北分断体制を変えるために取り組まれてきた大会が、今年は、8月11日に開催された。「板門店宣言実践8・15自主統一平和大行進」とスローガンを掲げ、終了後には、ソウル市庁舎前から光化門にあるアメリカ大使館に向け行動に取り組んだ。
◆南北の統一も間近に…◆
12日には、DMZ(南北分断の軍事境界線)まで車を走らせた。そこには「ここから平壌まで208キロ」と表示された道路標識があり、「南北の統一も間近だ」と感じられた。
今年も、真の東アジアの平和統一に向け、日韓の労働者民衆が連帯して米軍のアジア侵略対策と闘うことを誓い合う意義のあるキャラバンとなった。
【 くさり9月号より 】